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6月(024)定例月議会 一般質問


2024.06.20 一般質問

麦田議員
本日最後の質問者となりました。自由民主党金沢市議員会の一員として、以下いくつかお伺いさせていただきます。
まず、都市計画マスタープランの見直しについてです。 都市計画に関する基本的な方針を示す都市計画マスタープランは法に基づき、市町村が定めることとされ、本市においても2009年に策定された、前回のマスタープランを十年が経過した2019年に現行のマスタープランとして見直し策定されています。 そのような中、本年度の当初予算において、都市計画マスタープランの評価検証費が計上され、現在その準備が進められているのだと思います。 この評価検証は、時期の計画策定の見直しに向けた準備作業の一環とも言えるのではないかと捉えているのですが、それらについていくつかお尋ねします。

①まず、直近の2019年に見直された現行の都市計画マスタープランにおいては、マスタープランの目標として掲げる将来の将来都市の将来像をどのぐらいの期間で実現しようとする計画となっているのかお伺いします。

村山市長
都市計画マスタープランは、中長期的な視点に立った都市の姿を明確にし、その実現に向けた大きな道筋を明らかにすることを目的に、都市づくりの目標は目標や方針を示すものであります。そのため国の指針にも従い、おおむね20年後を見据えた都市の将来像をはじめ、都市利用や都市施設の整備などまちづくりに関する基本的な方針を示しております。ただ、社会情勢の変化や上位関連計画との整合性を勘案しながら、これまでも10年を基本に見直しを行ってきております。

麦田議員
②20年を見据えながら、10年で見直しをするということは確認させてもらったのですが、この10年ごとを基本として見直しを行っているいうことについて今回、5年で評価検証を行うということになっています。そうなったことの理由をお伺いします。

高木都市整備局長
都市計画に関する国の指針におきましては、マネジメントサイクルを重視する姿勢が示されていることに加えまして、都市計画マスタープランの一部である立地適正化計画について、概ね5年ごとの評価が望ましいとされていることを考慮しまして、令和元年の策定より5年が経過する。折り返しのタイミングに合わせて評価検証を行うものでございます。

麦田議員
この後立地適正化の方もお聞きしたいと思いますので、その時にお願いします。 
③都市づくりの方針について10の項目で評価を行うということになっているようです。 地域によって評価する項目の重点が違うと考えています。2019年の見直しではタウンミーティングなども開かれ、地域の意見を聞く機会もありましたが、この時の私の住む住む地域では、地域からの意見や要望が反映されていなかったように感じています。 それぞれの地域の特徴を生かす評価方法になっているのか、評価方法について伺います。

高木都市整備局長
現行の都市計画マスタープランでは、土地利用や都市基盤整備などの都市全体を対象とする10項目の都市づくりの方針を掲げますとともに、地域を9つの9つに区分した上で、それぞれの地域の特性や課題に応じたより具体的なまちづくり方針を定めております。 また、評価検証に当たりましては、居住を誘導する区域内の人口密度や、製造品の出荷額、鉄道バス利用者数など、これら都市づくりの方針ごとの定量評価に加えまして住宅取得支援やものづくり産業の活性化施策などの取り組みも合わせて行うこととしております。 地域別のまちづくり方針に関する取り組みも含め、より丁寧な評価、検証に努めてまいります。

麦田議員
本当に9つの地区それぞれ、あの中心市街地のであったり、郊外の方であったりということになりますと評価する重みが、部門ごとに全然変わってくると思いますので、その地域の特色とか要望にあった方法を評価していただきたいふうに思います。
④次は、国の立地的成果計画とされている計画を、本市では集約都市形成計画という名称に変えて進められています。 国土交通省では、この立地適正化計画は、居住機能や医療、福祉、商業、公共交通等のさまざまな都市機能の誘導により、都市全域を見渡したマスタープランとして市町村のマスタープランの高度化版と位置づけられているのですが、本市では、都市計画マスタープランの一部として進められている形になっています。この計画の居住する地域を誘導するような計画となっている点については、現在住んでいる場所をわざわざ引っ越しするとは考えられないことを考慮すると、計画として無理があるのではないかと感じています。
こちらも計画通りに進んでいるのか、お考えをお聞かせください。

高木都市整備局長
本市の集約都市形成計画は、人口減少や少子高齢化が進展する現状にありましても、居住誘導区域内における人口密度や徒歩圏域における、日常生活に必要な施設の維持を目標としております。計画の実現に向けて街中等への居住を誘導する住宅取得支援制度の利用促進などに、取り組んでいるところでございます。なお、ご指摘の居住誘導の達成状況も含め、今回評価検証することとしております。

麦田議員
居住誘導の達成値がありましたら、本当にその辺はお聞きしたいというふうに思います。中心市街地と郊外の違いというのを明確にやっていかないと難しい部分だというふうに考えていますので、お願いします。
⑤次に今回の質問にあたり、富山市と福井市の都市計画マスタープランを調べてみました。
福井市は2010年に策定され、現在新しい計画を策定中となっているので、現行のプランの印象は、新幹線の敦賀開業見据えた中心市街地の整備などを重点に置かれていると感じました。それでも「移動の骨格づくり」として、福井駅の総合交通ターミナル機能の強化をうたっています。 一方富山市は2019年に策定されたもので、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」と名打っているようにマスタープランも公共交通が柱となっています。この富山福井と比較すると、本市では路線バスの運行本数の減便や最終便の時間がかなり早くなるなど、公共交通の利便性に差がありすぎると感じてしまいます。投資計画マスタープランに基づくまちづくりの実現に深く関与する交通政策の今後の方向性について、どのように捉えているのかお伺いします。

村山市長
都市計画マスタープランが目指す都市の将来像の実現には、都市利用の側面と交通政策の側面、が一体となったまちづくりが必要不可欠とええ考えております。第三次金沢交通戦略の推進による、町中を核とした幹線公共交通ネットワークの構築や、過度に自家用車に頼らず移動できる環境の確保と合わせまして、中心市街地への都市機能の集積、そして公共交通重要路線沿線へ居住が誘導された集約都市の形成を図ってまいります。

麦田議員
沿線ええ誘導はもちろんなんですが、バスの走る路線でもいまひとつバスの便も悪いし、もう少し公共交通を重く考えていただけたらというふうに思います。

新たな工業団地について、今年度の当初予算で新たな工業団地のあり方検討とありました。経済産業省では、全国にある分譲可能な産業用地面積は2022年時点で10年前の2/3ほどに減少したとしており、このような大型工業用地の不足を踏まえ、政府が制限されている農地や。 森林など市街化調整区域で自治体が建設を許可できるようにするとしています。半導体やバイオ関連といった重要物資を対象としていて、生産工場などについても関係省庁が連携することで、これまで時間がかかっていた手続きも短縮できるとのことです。特に半導体は経済安全保障の面でも重要とされ、台湾と中国に供給網を依存する現状を変えようと、国も2兆円を投じて熊本に世界最大大手の台湾積台電炉製造を誘致したり北海道ではラピダスの工場を支援したりしています。
⑥まず本市の工業団地の状況について、現在秋は残っていないのかお伺いします。

上寺経済局長
本市が整備しました。工業団地の分譲条件につきましては、安原異業種、いなほ、かたつ、金沢、森本インターの各工業団地の分譲率が100%となっております。また、金沢テクノパークにつきましても、先月最後の譲り受け予定人が決定を致しました。

麦田議員
ほぼ完売ということで、まあ、今回の新しい工業団地のことが進められているのだというふうに思います。 安原工業団地の分譲の時には、私にも用地購入を検討する。問い合わせが数件あったのですが、実際にそれらの事業者は希望が叶わず購入することができなかったと記憶しています。
⑦現在でも用地を求める事業者はいると思うのですが、用地を望む声というのは届いていないのでしょう。

上寺経済局長
数年後に工場等の新増設を計画している。複数の企業から工場敵地の有無につきまして問い合わせをいただいております。

麦田議員
安原の時に変えなかった人がいたので要望はあると思うので、よろしくお願いします。
⑧今回のあり方についての検討となっているのですが、あり方とはどのような部分を検討していくのか、あり方の検討について伺います。

上寺経済局長
新たな工業団地につきまして、本市ものづくり産業の基盤強化や産業集積の促進という面におきまして、整備に向けた検討が必要であるという認識のもと、まず市内企業を中心に工業用地のニーズ調査を実施することといたしております。

麦田議員
あのニーズ調査是非よろしくお願いします。
その候補地についてですが、先ほど触れた都市計画マスタープランの上では、富山市の富山西インターチェンジ周辺、福井市の福井北インターチェンジ周辺といった郊外に位置するインターチェンジについて、どちらの地域も「農業保全地域として虫食い的な農地転用を抑制し、良好な農業環境を保全する地域」とする、いわゆる市街化調整区域となっています。 ただ、この開発を抑制する地域にあっても、富山西インターチェンジ周辺(資料の一枚目のもの、呉羽地区と書いてあります)です。これについては、「高速道路や環状道路など交通の条件を活かして、運輸業や卸売業などの物流関連産業やものづくり産業の誘致を図る地域」として、すでに工業地域に用途変更をされています。 (図面の白い点表示の中の青くなった部分)富山西インターで周辺の青いところが工業用地になっています。その周りの緑の点のところが、市街化調整区域として開発を抑制する地域となっています。 また、福井北インターチェンジ周辺(資料の二枚目)についても、中部縦貫自動車道の開通により、交通結節機能の充実から流通工業業務機能を誘導するとしており、どちらも流通機能のために工業用地への用途変更を可能にしています。 福井の方は、紫色の丸で囲った地点を産業拠点の形成という形で開発を周辺の田園ゾーンから、変更が可能というふうになっています。
⑨これらの二つのインターと同等か、それ以上に高速道路、国道八号、環状道路が結節する。 金沢東インターチェンジ周辺についても産業誘致が検討されるべきではないかと考えます。2024年、問題などの影響もあってか、物流業界からも物流倉庫を探しているという状況を耳にしますので、ぜひとも検討していただきたいのですが、その点についてお伺いします。

村山市長
先ほどあの答弁申し上げました通り、今年度市内企業を中心にニーズ調査を行っております。その中では、工場や物流施設等の新設の希望があるかどうか、あるいは拡張移転の計画があるのかどうか、また希望するエリアがどのあたりなのか、こういったことも含めてニーズを調査分析した上で、今後の工業団地のあり方について検討し、判断したいと考えております。

麦田議員
ぜひニーズ調査をしていただいて、東インターチェンジ周辺は両手を広げてお待ちしてますので。ぜひ東インターチェンジ周辺を検討の対象にしていただきたいと思います。そこが大事なんです。
次行きます。金沢スタジアム周辺道路の整備についてです。スタジアム完成以降、数試合が行われました。4月に行われたチャリティーマッチでは大変盛況で観戦した方から試合終了後、駐車場を出るまで一時間以上かかったと退出するまでに時間がかかり、大変だったとの苦情の声を何人の方からも伺いました。また、サッカーとは関係のない一般の方からもいつものように通ったが、ひどい渋滞に巻き込まれたとの声もあります。 実際、9日の試合の状況を確認したのですが、16時頃に試合が終了して、沖町交差点において信号を待つ車が十台以下になったのが17時30分と約一時間半かかっていて、苦情は本物だと確信しました。
⑩この計画する段階で駐車場から全ては退室するまでについて、どの程度の時間がかかると想定したのか、まずお伺いします。

高木都市整備局長
同規模のスタジアムの滞留状況を参考として、概ね一時間強の滞留を想定しておりましたが、今後、滞留時間の緩和に向けて金沢スタジアムを含めた公園内にあります。各施設の運営管理者により定期的に開催している会議におきまして、主催者とも連携して駐車場の誘導方法を協議してまいります。

麦田議員
滞留時間を一時間と想定していたとすれば、まあ間違っていないんでしょうけれど、そうであれば、もう最初から来られるお客さんに「車ですと退出まで最悪一時間以上かかる」といったようなアナウンスが必要ではないでしょうか。周辺の方から「時間かかって大変だった」という話になっていますので、その辺の提示もお願いしたいと思います。
⑪公園周辺の重体の状況を見て回ったんですけども、わざわざ混んでいる道路へ車を誘導しているのではないかと感じてしまうほどでした。現状の道路をうまく利用して分散退出すれば、もっと早く退出できると思うのですが、その点について検討されたのかお伺いします。

高木都市整備局長
入会場の車両につきましては、供用開始前から交通事業者や警察などをメンバーとする金沢スタジアムと交通渋滞対策連絡会議で検討を行いましたが、地域住民の生活環境を維持するという観点から、磯部町交差点と高柳交差点を結ぶ生活道路には侵入しないようなルートを推奨することといたしました。

麦田議員
でも、そこを使わないとなかなか難しいかなと思います。 実際に、そこを歩いて通っていますのでもう少しそこを考えてほしいなというふうに思います。
⑫また園内道路については金沢駅方面へ向かう方、東金沢駅方面へ向かう方、どちらも試合終了後40分ぐらいまでは歩行者が途切れない状況でした。 インターネットでも2人しか並べない道路は、あの歩道は狭すぎるとの書き込みを見られることから、園内の道路についてはええ、早急に歩道拡幅を含めた整備が必要だと思うのですが、この点についての検討はいかがでしょうか?

高木都市整備局長
ご指摘の道路につきましては、引き続き車両や歩行者の通行状況と把握することが必要であると考えておりまして、その結果を踏まえた上で、整備の必要性を検討してまいります。

麦田議員
本当に園内の歩道は、車道にはみ出して歩いてる人が結構いるので、このままでいいのかというふうに思いますし、また地元の人たちはここだけがどうして普通の以前の道路のままなのか?みたいなあところもありますので、園内の道路と遜色無いような道路整備をお願いしたいと思います。 ツエーゲンからは浅野川線は沿線住民の生活のための路線として利用を控えるように進められているようですが、シャトルバスを待つ列がなくなるまでほぼ一時間かかっていたことから、歩いて30分ほどの金沢駅の徒歩移動を選択する人も少なくないのではないかと思います。 電車に慣れたアウェイのサポーターは徒歩30分をそんなに負担に感じないようなので、金沢駅までの歩行空間の確保は必要だと思います。 
⑬初めてくるサポーターなどは駅からスマホのナビを頼りにスタジアムへ向かう思うのですが、それらを含めて基本的な歩行者への経路の提示は、必要だと考えます。 加えて、生活道路などを歩くことになれば、周辺の市民への配慮も必要になってきますので、スタジアムと金沢駅を結ぶ道路の歩行空間の整備が必要だと思いますが、整備についてのお考えをお伺いします。

津田文化スポーツ局長
金沢スタジアムと金沢駅間の徒歩での移動につきましては、すでに幹線道路沿いに歩道を整備しておりますことから、まずは指定管理者・主催者などに対し、安全に移行できる推奨ルートについて来場者に周知を図るよう徹底してまいります。

麦田議員
整備されているかどうかわかりませんが、歩いて来る人の経路はバラバラに歩いていて、その道路を通っているかどうかもわからない状況なので、今ほどあの管理者への提示等とありましたが、 あらかじめ金沢駅からどの経路を通ってどう行くのかということは、少しきっちりと明示してあ るべきだというふうに考えます。その辺は、検討をお願いしたいです。わかりやすい看板だとか、路面の表示だとか、その辺は考えていただきたいというふうに思います。
⑭歩行空間についてですが、まあ、歩行空間に彩を加えるという意味で、沖町交差点あたりにコンビニがあってもよいのではないかと思います。日中の試合なら明るいのでまだ良いのですが、試合がナイターになれば暗くなった道の目印として夜の安全にもつながると考えます。周辺の地域からもコンビニを求める声も多いことから、沖町交差点周辺の開発に関する犠牲を緩める考えはないのかお伺いします。

高木都市整備局長。
ご指摘の沖町交差点の北側につきましては、市街化調整区域でありますことから、一般的な規模のコンビニエンスストアの立地は困難であることをご理解いただきたいと存じます。なお、市街化調整区域であっても、既存集落内であるなどの一定要件を満たせば、小規模な日用品の販売店舗の立地は可能でありますし、公園東側の東山内長線沿いの一部では、飲食店などの沿道サービス施設の立地が可能となっております。

麦田議員
先にも触れましたが、歩道を歩いて金沢駅まで移動する人たちにとって、あそこの交差点にコンビニがあれば便利だというふうに感じますので、農振を外す部分もあるかと思いますが、開発にも検討していただきたいいうふうに思います。
⑮疋田上荒屋線の沖町交差点は退出する場合の北安方面へ向かうことのできる唯一の出口になり す。これが歩行者もいるので、一回の信号で数台、悪い時は一台しか出られない状況で、渋滞の列が途切れることはありませんでした。左折しようにも、今度は高柳出口からの流入で左折も渋滞のため、直進する車もかなりいて、浅野本町方面の生活道路への影響があったのではないか?と危惧してしまいます。北安江方向へ向かう場合は、大渋滞する沖町交差点しか出られない今の状況の改善には、やはり高柳西交差点へ接続して、信号で退出できる交差点を作って、信号で退室できるようにすべきと思います。 オープンしてからの状況を見て判断するとされていたのですが、現状の混雑がひどい状況を見ても、高柳に市交差点の改良が必要だと思うのですが、お考えをお伺いします。

高木都市整備局長
南側にあります。駐車場の疋田上荒屋線側の出入口につきましては、道路管理者が定める基準や交通管理者との協議に基づきまして、高柳西交差点内に設けることができないことになっております。このことから、交差点から一定距離を確保して、入退場の際には左折限定にするとともに、園内に車を滞留させる構内道路を設置することで、疋田上荒屋線への影響を抑える計画としたものでございます。 引き続き混雑緩和につきまして誘導員の適正配置に努めますとともに、今後どのようなことができるか関係者と協議してまいります。

麦田議員
繰り返しになりますが、北安江方向へ右折で出るところは交差点が一か所しかないことを考えると、小手先では無理だというふうに思います。 根本的対応とすれば交差点へつなぐべきと考えます、多少出にくくても信号なら諦めがつくのですが、誘導員に誘導されても後味悪いので、ぜひ信号をつけて、交差点にしていただきたいというふうに思います、よろしくお願いします。
次、修学旅行誘致についてです。コロナ以降、来街者が増えていることは、日々通る東山周辺の人混みからも実感していますが、中には修学旅行と思われる制服を着たグループも見受けられ、「金沢で良い思い出を作ってほしいな」と思いながら、見ています。
⑯当初予算さんでも取り上げられているこの修学旅行の誘致についてですが、誘致している学校は対象どのように絞っているのか、またその成果についてお伺いします。

上寺経済局長
本市では北陸新幹線開業契機に対象を絞らず幅広く誘致を行っており、特に首都圏からの誘致に力を入れてきました。その中でも友好都市である板橋区目黒区文京区や新幹線沿線の埼玉県などの校長等を対象とした体験プログラムへの参加が決め手となり、修学旅行先として金沢を選択するなどの成果も表れております。一方でコロナ禍の収束に伴い、各方面からの修学旅行が総じて減少していることから、本年度修学旅行先の決定に関わる旅行会社への手厚い奨励金制度を創設し、金沢への修学旅行の定着を促すとともに新たに海外からの修学旅行も対象に加えることで、国内外の修学旅行誘致を強化したところでございます。

麦田議員
⑰修学旅行なんですが、旅行とはいうものの修学旅行は学習の一環になると思うので、先生の立場からして修学旅行を選ぶ場合の考え方をお聞きします。

野口教育長
学習指導要領には、修学旅行の教育的意義目的について、日常とは異なる生活環境にあって見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、集団生活のあり方や公衆道徳について望ましい体験を積むことが出来るような活動を行うことにある、と示されております。また、石川県教育委員会の修学旅行実施要項では、学校の創意と教育的識見を十分に生かしたコースを設定すること、保護者の負担にならない経費であること、児童生徒の心身の過重な負担にならないようにすること、などが記されており、各学校ではこれらを踏まえ、修学旅行の意義目的に合致する場所を行き先として決定しております。

麦田議員
学習指導要領にもあるいうことですので、やっぱり事業学習の一環だなというふうに思います。現在のパンフレットを見させていただいたのですが、大変美味しいランチの特集などあって、「また金沢に行きたいな」と美味しいものを食べてくれるんだなというふうには思ったんですが、これは着た後の紹介になっている感じだと思います。 以前にも取り上げたことがあるのですが、学習の一環となれば、事前に金沢についての学習なども行っていると思います。
⑱その学習のための補助教材があれば、先生も事業を進めやすいいうふうに考えますので、金沢の簡単な歴史を綴った冊子で、例えば加賀一向一揆の時代から前田藩百万石の時代など、事前の事業で学んでもらい、その学習から実際に現地で感じてもらうまでを「セット」として誘致するような補助教材を作ってみてはいかがかと思うのですが、いかがでしょうか?

村山市長
事前学習の素材でありますけれども、現在、金沢市観光公式サイトの中で修学旅行ガイドの特集ページがございます。事前学習に役立てるため、歴史や街並みなどを学ぶことができる、様々なコンテンツを掲載しております。 今後修学旅行で訪れる学校の事前学習により有効に活用することができるよう学校現場の意見取り入れながらええ、修学旅行ガイドのページを充実させて参るとともに、誘致活動を通じて周知をしてまいりたいと存じます。

麦田議員
ホームページでもいいので、事前学習の参考になる資料「セット」で誘致するような方法を取っていただけたらというふうに思います。
⑲次「月の石」なんですが、月の石については、50年前の大阪万博で展示されていましたが、大行列に圧倒され、諦めて見られなかったので、もし金沢へ来るとすれば大変期待しています。また、12月の市立工業のことで質問をしたロケットを飛ばす市立工業の生徒たちにとっても気になるものだというふうに思います。今回の月の石が本市に来ることになった経緯と展示の場所や時期について、お伺いします。

野口教育長
本市におきましては、金沢市宇宙教育推進計画2011に基づきまして、宇宙に興味を持てる環境づくり等に取り組んでおります。私も所要で上京したおりなどには、宇宙や天文学の教育および普及啓発活動に関する協定を締結しております。Jaxa宇宙航空研究開発機構や国立天文台などの宇宙天文学に関わる専門家等々の情報交換を積極的にさせていただいております。 常日頃から金沢の子供たちには本物に接して宇宙への夢やロマンを育んでほしいと思っておりまして、こうした情報交換の中でアポロ15号が「雨の海」あてに300の麓で採取をした月の石を常設展示できる場所を探しているとの情報をいただきました。 ぜひ展示をしたいという思いで、名乗りを上げましたところ、展示は可能という返事をいただきましたので、明年度の展示に向けて、今年度、展示計画などについて予算化させていただいたところであります。国立科学博物館に常設ではないんですが、月の石がありますが、皆さんの指の爪ぐらいの大きさの物ですが、今回来るのは皆さんの拳ぐらいの国内最大級のものになります。 展示の月の石につきましては、あのNASAに書類を提出すれば半永久的にお借りできると伺っておりますので、本市宇宙教育の拠点であります、キゴ山の天文学習等を最終的には想定しておりますけれども、「まずは多くの方々に見ていただきたい」そんな思いで、市の中心部または公共交通機関を利用し、市民がアクセスしやすい私有施設できないか検討しているところでございます。 せっかくの機会でありますので、その他の本物の天体も見ていただきたいと思っておりますので、ぜひご期待いただきたいと思います。

麦田議員
月の石、期待してます。 以上で質問終わります。