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9月(018)定例月議会 一般質問


9月定例月議会の一般質問です。 もちろん、一問一答方式です。
なかなか色よい答えは帰ってきませんが、問うべきことを問うて行きたいと思います。

2018年9月13日 二人目

都市計画マスタープランについて

これまで何度も質問してきましたが、北部地域においては、一貫して「マスタープランでの原則である、このエリアでは無秩序な市街化はしない」との答でした。
この抑制されているエリアの市民からは、農業は続けているものの、兼業農家が殆どで、子供に農業を手伝わせていないので、後継者がいなく、20年後には耕作放棄地となってしまう等の不安の声に対し、答えられずにいたのですが、
しかし、3月議会において、「地域別構想案」として、市街化調整区域においても、部分的な開発に対して、可能性を残して頂いたと思っています。
移行、半年が経過し、今年度末にはプランが確定される事となっていますが、

改定に向けて、進捗状況(スケジュール)を聞く

地元説明会やタウンミーティングなどの開催で、どのような意見があったか

5月に高松市の「多核連携型コンパクト・エコシティ推進計画」について視察してきました。
本市と同じく都市再生特別措置法に基づく「立地適正化計画」の方針に沿っての都市計画事業のようですが、大きく違うのは、香川県は平成16年に、市街化区域と市街化調整区域の区分、いわゆる「線引き」を廃止していた、という所です。
線引きの廃止により、無秩序に開発が進んだことで、弊害が出てきため、コンパクトな街を目指し、新たな都市計画を検討することになったそうです。 その後、国の立地適正化計画や地域公共交通網形成計画などが提案され、それを組み入れた形で平成29年に現在の「高松市都市計画マスタープラン」改定されたそうです。
ただ、線引きを外した都市でも、担当の方の話を伺う中では、立地適正化についての説明会では、郊外の方からは「切り捨てされるのか」などと、本市と同じような意見が出ているとのことでした。
逆に、「線引き」がされている本市でも、郊外での説明会では、「切り捨てされるのか」との声が上がっています。特に北部地域では、先程の意見にあったように、「切り捨て」ではなく、開発をのぞむ声が多いので、結果的に同じであるならば、開発でも良いのではと、考えてしまいます。
また、この「線引き」制度が誕生する根拠となったといわれる、「宅地審議会の第六次答申」と、「新都市計画法によって誕生した都市計画審議会の初の答申である線引きに関する答申」を調べた資料から。
「第六次答申」では、主な対象は大都市問題にあって、「当初は地方都市については視野に入っていなかった」ように読み取れますし、「都市計画審議会の会議録」でも、「仙台や北九州などの地域の中心的な機能を受け持っている大都市の事が多く、地方都市については検討が不足していたよう」ですので、各都市の都市計画においては都道府県や市町村では、各地域の実状に合った計画でも良いのではと考えます。

用途地域の見直しや地域別構想について

集約都市形成計画との関係について

海側幹線について

1年前にも質問しましたが、この地域では、東山内灘線の工事にかかる調査の際にも多くの埋蔵物が出土しており、周辺には今回のような遺跡がまだまだあると言われています。
地域の皆さんからも、今回の調査当初から「いっぱい出てくるだろう」と言われていましたが、予想以上の貴重な出土品には、地域の歴史を誇りに感じています。
前にも触れましたが、地下水位が高いことから、保存状態が良いようなので、今回の調査エリアを広げて周辺の調査も検討して欲しいとも思ってしまいます。

今回の調査によって出土した、千田北遺跡の出土品について

この遺跡の周辺には、地域で「天狗の森」と呼ばれている雑木林がります。
田んぼの中に、ポツンと現れる大きな森ですが、言い伝えによると、その昔この場所で田植えをしていた人が、強い雨が降ってきたため、仕事を翌日に持ち越そうと、田の隅に苗を置いて帰った所、翌日そこには忽然と、お宮と森が現れたということから、「天の宮」とか「天の森」と呼ばれるようになったそうです。
森には入り口が2箇所あり、一方には八坂神社、もう一方は木船神社とされた鳥居がありますが、どちらも進んでいくと「天王社」と記した、一つの拝殿につながっている、珍しい神社です。
「天狗の森」と呼ばれるように、森の中は昼でも薄暗く、昔から斧や鎌をいれることが禁じられていて、地域にとっては極めて貴重な森で、自然の姿のまま後世に伝えたいものとされています。
近くには2つの町会がありまして、公園がないため、公園を望む声があります。
大変珍しい神社と、極めて珍しい遺跡に囲まれたこの場所に、地域で集える場所として、出土品の保存を兼ねて、

公園としての整備が出来ないか

4期区間では、現在も工事は進められているのですが、このエリアでは埋蔵物の調査のため、進んでいないように感じます、この調査によって

海側幹線の進捗スケジュールに影響しないのか

4期区間は、県施工と、市施工で進められているが、県との連携はどうなっているのか

工房開設補助について

北陸新幹線金沢開業から3年経過してもなお、国内外からの観光客が、本市に多く訪れています。
本市でも、文化・スポーツ局として、文化を一つの軸と捉えて再編していますうえに、2020年の東京国立近代美術館工芸館の本市移転を見据えた取り組みは、工芸のまち金沢の魅力を内外に発信する絶好の機会だと思います。

本市には、金沢美術工芸大学や金沢卯辰山工芸工房などが有るため、工芸に関する人材育成機関が充実している事から、将来有望な若手作家を生み出しているようです。 そして、これらの若手作家が成長していくことは、伝統工芸の作家や職人たちにも刺激となって、本市が工芸産地として藩政期から伝わる伝統を継承し、発展ささせて行くためには重要な事だと思います。

それらの「若手作家」育成のためとして、今議会の補正予算の中に、工芸工房の開設改修に対する助成枠を追加とあるが、

まず、助成制度の内容を聞く

では、今回の増額を含め、利用状況を聞く

実績として、どのように捉えているか

一方で、牧山ガラス工房やおしがはら工房などの一部の共同工房は整備されているものの、若手作家を受け入れる施設としては十分とは言えないようで、市以外への流出も有ると聞いています
やはり、若手といわれる新規の造り手が、市以外へ流出してしまう事を抑制しなければならないと思うが

現行制度の課題があれば聞く

独立した作家とはいえ、クラフト作家としての自立には時間がかかると思いますが、2年といった短期間の制度では十分とは言えないと思います。 終了後の制度利用者のその後の支援について

諏訪湖に有る「SUWAガラスの里美術館」を見てきましたが、2階がガラス美術館として展示され、1階は、国内最大級のセレクトショップとなっていました。 殆どがガラス工芸品で、小さな工房の作品から、高額でレアな商品まで、多くの種類の商品があります。 また、お土産物のスペースも整っているので、お土産を探す感覚で工芸品に触れるので、敷居が低く買いやすいと感じました。
一方同じ工芸品展示販売の場所として「クラフト広坂」がありますが、敷居が高く入りにくいと感じるので、もっと広いスペースで、若手作家の作品を集めた買いやすい場所ができないか

さらに、今後、ユネスコ創造都市金沢として、東京国立近代美術館工芸館の移転を契機に、本市の持つ文化芸術の能力を、世界的に向けて存在を確立するためには、工芸作家のさらなる市内定着の促進が必要と思われますが、

今後の定着促進の施策についてご所見を伺う

雪害対策について

今年の大雪は、雪国と言われる金沢でも17年ぶりの大雪でした、加えると、直近の5年間は30センチも積もっていないので、感覚的にはもっと多く降ったと感じたのだと思います
急に降った大雪に対し、市民の皆さんの感覚も多少変わってきたのかも知れないと感じたのですが、その一端として、問い合わせの電話が殺到していたと聞くのですが、どのような状況だったのか

問い合わせといった意味で、懸命な判断だと思う「除雪協力デー」ですが、すでに雪の置き場が無く、排雪場所の問い合わせが、私の所へも多くありました。 今回のような大雪では、地区エリア(たとえば地域の公園や河川)などへの排雪場の検討が必要ではないか

下水道の整備により、最近の側溝は蓋がかかっていたり、水が流れていなかったりで、雪が溶ける要素がなく、多すぎる雪は排雪する場所が無いため、やむおえず業者に除排雪を委託することになったのですが、今年のような大雪の場合は市の補助の検討を望む声も多く、今回の提案説明にある
「町会等の除排雪経費に対する支援制度の創設」について、どのようなものか

一方除雪にあたった業者からも、排雪場に関する不満も多く、「豆田までのダンプトラック運搬で平常時であれば、1日10往復以上出来るのに、排雪場の混雑で2回しか行けなかった」など、開設の遅れや、指定排雪場の数も不足していたと言われているが、増設についての検討は

雪害対策検討委員会の提言から、2~4次の路線をまとめ、全て2次路線になることとなっており、これだと、取り掛かる路線が増えることなるが、今年ですら不足がちだったのに、このような業者の配分は間に合うのか

除雪が思うように進まないため、業者やオペレーターの不足も言われていましたが、一般的に除雪機械と言われる、タイヤローダーについて少しふれます。 
この機会の用途としては、以前なら、他の使いみちとしては、下水道工事の際に仮置場で砂や砂利の積み込みに使っていたのですが、市内の下水道はほぼ行き渡っているので、除雪以外には殆どありません。
市内の道路を除雪するサイズのものだと、新車で買うと800万円くらいしていて、8年で買うとすれば、年間100万円ということになりますが、昨年のように雪が降らなくて全く出動しない場合は、余裕がなければ結構負担になります。 工事受注でも競争でしか取れないので、余裕のある会社ばかりでは無く、手放す事業者も少なくありません。
そんな中で、今年の除雪にあたった事業者のアンケートには「今年の大雪では、人員の不足もあり、長時間連続の作業になり不眠不休の状態が続いた。 必死で対応に取り組んでいるにも拘わらず、住民の方々には理解いただけずに予定外の作業を求められ対応に苦労したので、予め市役所担当者から説明して欲しい」とあったが、今年度以降の対応を聞く

今年については、工期に対して柔軟に対応して頂いたが、事業者によっては、施工中の工事を止めての作業になる場合もあり、工期遵守への不安などから、対応が遅れる場合もあるので、工期延長などについては恒常的に取り決めがあったほうが良いと思うがいかがか

夜間景観について

先にも触れましたが、新幹線開業以降の賑わいは続いている中で、来訪者による口コミをみていると、「金沢は街全体が眠りにつくのが早い」とあったので、21世紀美術館はよしとして、鈴木大拙館や三文豪記念館などの公営ミュージアムは20時までの開館を望む声がありますので、検討を要望したいと思います。

以前の金沢の夜といえば、「片町のネオン」がメインだったと思いますが、最近は家族連れも多く、先程の「眠りにつくのを遅らすため」には、夜のイベントなど、家族で楽しめる場所が必要だと思います。 これまで取り組んで来た「プロジェクションマッピング」などの、夜の魅力を創出するイベントなどの開催は、市民や来訪者が楽しめるナイトライフを充実していく上では必須だと思います。

昨年度、本市では金沢の文化的景観を夜間においても連なりとして見せることで、魅力的な夜間景観を創出することを目的に「夜間景観アクションプログラム」策定し、夜間の回遊性を高めるためのルートや整備方針を示し、計画的な事業展開を目指す、とされています。

提案説明でも、市中心のランドマークとなる施設のライトアップを、11月から実施し金沢の夜の新たな魅力創出に繋げたいとしているもので、今年度は、金沢駅鼓門や北國銀行武蔵が辻支店をライトアップするとされているが、どのような効果を期待しているのか

横浜では「アートイルミネーション横浜」と題して、2009年から始まり、2011年に本格的に「光のフェスティバル」として、開催されていて、環境技術とアートが織りなす、世界のどこにもない夜景作りのプロジェクトと、されています。 
8回目となる今年は、横浜港の起源である「象の鼻パーク」を中心に、市民・アーティスト・歴史的建造物・街・企業などが連携し、街なか各所で多様な表現による、創造的でイマジネーション溢れる横浜夜景づくりに挑戦する特別な期間として紹介されています。
今年も10月31日~11月4日までとしながら、一部プログラムは、12月31日まで展示しているので、冬の重要なイベントの一つになっているようです。
本市の場合、開催場所も限定されると思いますが、県でも金沢城公園や兼六園などのライトアップもしており、県と連携して、夜のイベントとして一考の余地があるかと思います。
金沢では「弁当忘れても傘わすれるな」と言われますが、以前に比べて雨の日はずいぶん少なくなって来ているように感じるので、ライトアップを中心とした冬に向けての屋外のイベントの一つとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。

今後、アクションプログラムでは、回遊ルートを設定し、計画的に整備するとなっているが、整備後、回遊性の向上や、賑わいの創出について、どのようにつなげていくのか

夜間の回遊性を高めるためには、民間施設の照明設備も充実させていく必要があり、官民の連携が不可欠と考えるが、どのような方策を検討しているのか