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志賀・原子力発電所を視察


1月25日 北陸電力志賀原子力発電所

昨年の東日本大震災以降、いまだ止まったままの原電を見て参りました。
急ピッチで安全に対するバックアップ整備が進めらていました。
それぞれに写真が無いのは残念ですが、テロ対策など、内部の情報は表に出せないのです。
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以前伺った時より警備が厳重になってまして、ものものしい入場管理の様子です。

防潮堤がほぼ完成して、海抜15mまでの津波に対しての準備は整っていましたし、放水や給水の
トンネルからの逆流入に対しても、各坑口を4m嵩上げし海抜15mへの対応もぬかりありません。
(浜岡原電はようやっと施工にかかったようですが、しかも高さも確保してないような・・・)
防潮堤にはフラップゲート(逆流防止弁)によって、水がひいた時の排水にも対応しています。
日本海側にはこれほどの高さの津波は考えられませんが、高さが15mの津波に対しては準備完了。

防災の機器や設備を整え、簡易的なオフサイトセンターのような働きが予想される、防災センター
の設置も進んでいるようでした。

また、地震によって電柱や鉄塔の倒壊などにより、電源が確保できなくなった場合を想定し、多くの
バックアップ設備をそろえていました。
まず、発電時に送り出す送電線を3系統に分けリスクを三分配にしています。
もし、それが止まっても各炉を電源車を配置しています。
また、冷却のための水も背面にある大坪川ダムから取り入れるための配管や、発電機、ポンプの配置等
何重ものバックアップに取り組んでおられました。

受災後のがれき撤去などの為にブルドーザーなどの配備もされていましたし、以前からあった消防車
も台数を増やしたとのこと。
ここまでで、お気付きと思いますが、これらはいつ起こるか解らない災害に対しての準備です。
消防も重機のオペレーターも常駐していなければなりません、自前の消防団などにより、常日頃から
点検や動作検証されることが予想されます。

どんなに整備しても十分という言葉は出てこないと思いますが、少なくともここまでそろえれば
再稼働しても良いのではと考えます。
現在の貿易赤字を減らすには、まず化石燃料の輸入を抑えることが重要だと考えるので、一日も早い
再稼働を願うものです。