むぎた徹のオフィシャルウェブサイト

平成25年 定例第1回 市議会


3月13日 一般質問(2人目)

順当にいけば、12月議会が質問の順番だったのですが、衆院選が有ったため、
今議会にずれ込みました。

迷いがあったり、報告会の予定を組んでしまっていたりで、準備が不十分で
内容は少し薄っぺらいですが、自分なりに一生懸命取り組んだので、アップします。

今回は、仕上げに時間が掛かり、執行部にもご迷惑をかけましたし、田中仁議員にも
大変迷惑と心配をかけてしまいました、以後このような事が無いよう、しっかり取り組みます。
IMG_0098z

(ここから)
質問の機会を得ましたので、会派みらいの一員として、幾つか質問させて頂きます。

初めに、新たな都市像についてお伺いします。
山野市長は、今議会の提案理由で「新たな都市像として交流拠点都市をめざす」と、今後の方針を明らかにされました。
これは、市長が今日まで取り組んで来られた「責任と誇りの持てるまち金沢」を柱とした市政運営を基に、さらにその発展を期するために「責任と誇りの持てるまち金沢懇話会」で、有るべき姿の方向性の模索をして来られたのだと思います。
わたくしも、この懇話会の提言書を読ませて頂きましたが、金沢の強み、弱みを多方面から、また、金沢の外側から客観的な目で見た興味深い提言書だと感じました。
ただ、その内容のなかで「交流の拠点」と言った部分はあまり感じられなかったように受け取れましたので、この「交流拠点」に関して、お尋ねします。

2月に都市間交流・協定都市訪問で、「交流拠点都市」をめざす「高崎市」を訪ねました。
「高崎市」は、新潟と東京を結ぶ関越道の中ほどに有り、長野方向と東北方向へ繋がるという位置に有ることから、交通結接点という意味で「交流拠点」という表現は、納得出来るのですが、市長は何を持って、本市を「交流拠点」と表現されたのか、その経緯と真意をお伺い致します。
一方、今議会では、白黒22ページ綴りの、世界の「交流拠点都市金沢」をめざして(案)が配布されましたが、これ以前にカラー刷りの8ページからなるパンフレットが出来上がっています。
まだ(案)の段階で、このような印刷物を出すことに少なからず疑問を持ちますが、どのように理解をすればよいのか、市長のご所見をお伺い致します。

次に、職員給与の改正についてです。
政府は、地方財政計画において国家公務員給与の臨時特例措置に準じた地方公務員の給与削減を前提とした2013年度予算案を、今通常国会に提出するとともに、地方自治体の給与を平均7.8%削減するように要請しています。
これは、これまで進めてきた地方分権に逆行するもので、到底受け入れられるものではないと考えます。
特に本市では、集中改革プランの実施や職員の定数削減など、他の都市と比較しても個々の職員への負担は多いのではないかと捉えており「国からの要請を安易に受け入れるべきではない」という思いから、このことについて、市長の見解をお伺い致します。
また、今後国に対してどのようの働きかけをしていくのかに併せて、地方交付税削減の影響額についてお伺いします。
このような行政改革への取り組みを踏まえ、日々、市長を支える本市職員へ市長の思いをお伺い致します。

次にスマートタウン整備支援事業についてお尋ねします。
数日前に報道で、この支援事業の候補として、三池町の「ウッドパーク東金沢」が、取り上げられていましたが、これらの民間事業について本市が関与する部分があるのか、お教えください。
環境問題が大きく取り上げられる中、今予算で1000万円が計上されており、時機を得た支援制度だと考えますが、この事業を、どのような形で支援されていくのか、また本市が目指す、スマートタウンやスマートハウスの考え方と併せ、お伺い致します。
街並みや景観にはこだわりを持つ金沢においても、省エネが大きく打ち出される中での施策として必要なものと理解する一方、古街なみの整備を掲げる本市として、どのように整合性を取っているのか、たとえモデル事業であっても、街なみの形成に配慮が必要と考えられますが、どのような対策を執っていかれるのか、お教えください。

次に、新幹線開業に関連した対策についてお伺いします。
お隣富山県では、公共交通の利用にICカードの導入を検討中と聞いており、富山での導入にあわせ、本市でも導入すれば利便性の向上とともに、大きな相乗効果が見込まれます。
首都圏では、あたりまえのように日常で使っている物ですし、乗り継ぎと言った面では、大変利便性が高くなり、接続する二次交通機関などを含め、関係方面への働きかけなどが出来ないものか、お伺いします。
また、県議会でも取り上げられていましたが、新幹線ホームから在来線へ乗り継ぐ方のバリアフリー対策について、お聞き致します。
開業時には、新幹線と在来線との乗り換え改札が、「駅」中二階の現在売店が有る所に設けられると聞いています。
中二階に連絡通路が有るという駅の形状から、エスカレーターは有るがエレベーターが無く、新幹線から在来線への乗り換えに際し、いったん1階まで下りて、再び中二階までエレベーターを乗り継ぐことになり、不便さは解消されません。
内装に九谷焼や輪島塗を取り入れるなど、人目を引く所ばかり取り上げられていますが、こういったすべての人を公平に「おもてなしの心」でお迎え出来る事こそ、「責任と誇りの持てるまち金沢」の本当の姿だと考えますが、改善策についてどのように取り組まれていくのか、市長のお考えをお伺い致します。

次に、以前にも取り上げましたが、泉鏡花作品の映画化について、お伺いします。
今年は泉鏡花生誕140年を迎える事から、泉鏡花文学賞に華を添える意味で、泉鏡花作品の映画化はいかがでしょうか。
「武士の家計簿」に続く「武士の献立」という映画製作が進んでいることは、各位もご存知のことと思います。
私が申し上げるのは、これとは違った形の映画製作で、「タカミネ」や「さくら、さくら」を手掛けた市川徹監督が、「地元発低予算映画」で、作製する手法で市川監督が監修し、地元の若き監督を目指す人達が映画作りをするというものです。
これは、市民で映画を作り上げる、「寅さん」の廉価判と言った形で、地方の街興しを兼ね、日本全国で映画を作ることを目指して、現在も広島などで進められています。
これまで「氷見市で万年筆」「水戸市で桜田門内の変」「越前市でHAPPYメディアな人々」と言ったものが、制作され公開されています。
それぞれ、予算が約500万円と低価格で、エキストラや一部の役にも市民がボランティアで参加するなど、地域密着型で作られています。
また、この市川監督は以前から「滝の白糸」の映画化に大変興味を持っており、鏡花文学賞には公開できるように、現在準備を進めているとお聞きしています。
「滝の白糸」は過去にも6本が製作されていますが、昭和31年以降、50年以上映画化されていないので、十分注目に値する作品になるものと確信しています。
生誕140年を記念して、泉鏡花文学賞を盛り上げるアイテムのひとつとして、採り上げて頂けないものか、市長のご所見をお伺いたします。

次に町並の保存についてであります。
昨年12月に寺町台が伝統的建造物群保存地区に加えられ、石川県内では延べで8箇所が指定され、京都府を抜いて日本で一番多い県となる中で、その内の半分の4箇所が本市で指定地域を有する事になります。
こうした取り組みは、本市の特徴を最大限に生かした街づくりのためには、必要な事としてある一方、一部で「伝建地区に指定されると庭木の手入れまで制限されるから大変だ。」、との声もあると聞いています。
実際にそこに住んでおられる方達に、どのような意見が有って、どのように対応され、現在どのように受け入れておられるのか、お尋ね致します。
ところで、無電中化も進み、大変きれいになった「東山茶屋街」ですが、あまりにも綺麗に整備されすぎていて、一度来たら満足してしまうということは、ないでしょうか。
観光と言った観点からのみ、街づくりが進むと、町本来の姿が死んでしまい、短期的には良くても、長い目で見ると、魅力が薄れてしまうのではないかと危惧をしてしまいます。
こうした思いは杞憂に終わればいいのですが、市長の「町並保存と観光のあり方」に対する観点からのご所見をお伺い致します。

次に、今議案に提案されている「金澤町家の保全及び活用の推進に関する条例(案)」ついて伺います。
面的に整備される伝建地区と違い、それぞれ個人所有になる町家の保護となると、私有財産との関わりで行政としての対応におのずと限界が有り、ご苦労されていると理解していますが、現在の保全の状況をお教えください。
残っている町家の中には、持ち主の世代交代などにより空き家化が進んでいる物や、庭などが有ると維持に経費がかかりすぎ、手放す寸前の物が多く有ると聞いており、空き家対策としても有効で、空き家になってしまう前の手当てとして、重要な条例だと考えます。
先にも述べましたが「町並がすべて整備の整っているところばかりでは、一度訪れれば十分と感じてしまうのではないか」との視点からは、市内に点在する町家が、本当の街並みとして、地味に守ってきた先人達の財産という形で、新たな町のアイテムになって来るのではないでしょうか。
付け加えると「誇りをもてる町懇話会」にも有りましたが、加賀藩としての長い安定統治から続く戦災や災害にも遭わず残った町並みは、「平和」の象徴でも有り、積極的にアピールすべきとも記されていました。
そこでお尋ねします、この条例では、町家保全のために市の他に、市民と所有者と事業者にも、努力義務が割り当てられていますが、ほとんどが個人の所有物ですので、十分なPRが必要だと思われますが、その方策をお伺い致します。
併せて「PRの一環として町家情報館の整備を行う」との事ですが、その町家情報館とはどのようなものなのでしょうか、具体的な内容についてお尋ねします。
また、町家情報館のようなハードの整備に加え、再生プランのコンペなど、ソフト面でのPRを加えて見てはいかがでしょうか、具体的に申し上げれば、金沢の町家文化のPRとして、町家情報館への整備が想定されている旧川縁米穀店を素材に、市立工業を中心として再生プランのコンペを開いてみるのも一考に値するのではないかと考えますが、ご見解を頂きたいと思います。
市立工業の建築課では、昨年オープンした「学生の街交流館」の施工時や移築までにも何度か見学し、生きた題材を身近に体験できたことは、大変貴重な経験であり、学生達はもちろん先生も時間を忘れて見入っていたとの事でした。
加えて、金沢工業大学とも交流があり、連系も可能である上に、デザインといった面では、金沢美大の参加も可能となり、本市の持てる財産である町家が、本市の高校生によって再生されるとなれば、面白いイベントとして、メディアからも注目されるのではないでしょうか。
うまく展開されれば、設計だけではなく、実際に生徒の手で作ると言うのは発展しすぎとしても、「高校生による町屋再生プロジェクト」に繋がるものであり、その開催について検討をしてみてはと考えますが、市長のご所見をお伺いします。

次に、スポーツ振興についてお尋ねします。
まず、着々と準備が進められています「金沢マラソン」について、「金沢の町の大きさでフルマラソンを開催するには、越えなければならないハードルがまだまだある」という思いから気になる点をいくつかお尋ねいたします。
7つのゾーンに分けられるコースの中から、たとえば「旧街道町並みゾーン」では、幅員が不足しているのではないか、また、「白山連邦を望む田園ゾーン」や「学生のまち文教ゾーン」についても走っているランナーにとっては景色が日常的な物になってしまうのでは?と考えてしまいます。
広いとは言えない生活道路では、沿道の住民の理解が必要ですし、日常的なコースでは、大会を盛り上げるためには、沿道での応援やボランティアが大きな役割を果たすと予想される事から、今後、沿道市民の理解と沿道での応援やボランティアが必要な事に対し、どのような対策を、お考えかお教えください。
全国各地でフルマラソンだけでも、年間60か所近く開催されている中で、東京マラソンの人気が高いのは、日帰り参加が出来ることが、大きな要因だと聞いていますが、地方都市である本市では宿泊を伴う大会となる事が予想されますので、その宿泊の確保や国内外からの誘客について、その対策をお聞かせください。
また、長時間の生活道路の通行止めによる不満や、ボランティアの不足により盛り上がりに欠けて、中止となっている大会も出てきているとのことで、開催に際しどのような準備をされているのか、市長のご所見をお伺い致します。

次に、城北市民運動公園についてお聞きします。
今予算では6億円を超える予算が計上されていますが、まず現在の進捗状況をお教えください。
現在の計画では、野球場、サッカー場があり、それぞれ整備されるようですが、サブコートが有りません。
サブコートが有れば、より多くの市民が気軽に利用できますし、加えて、大会をするならばサブコートが必要になって来ると考えますが、気軽に使えるサブコートの整備について、お伺い致します。
また、プールについては、国際大会が可能な施設になるとのことですが、完成までのスケジュールをお聞かせください。
熱源について、以前にも提案しましたが「木質チップ・ボイラ」の採用は出来ないものでしょうか、今後の新設施設には再生可能エネルギーの導入は必至と考えます。
市長もペレットストーブをお使いとのこと、チップやペレット事業にとってこれほど安定した消費を作るのはボイラしかありません、導入においても、いくつかの補助制度もあり市の負担は半分程度になるようですので、未来の金沢のために、もう一度さらなる検討の余地が無いかお尋ねいたします。
また、大会や大きな試合となると駐車場が十分とはいえないように感じますがその点についても、お伺いいたします。

最後に、外環状道路(海側幹線)についてですが、今予算でも計上されています。
地域には、「これまでならば、何の障害もなく家から田んぼに向かえたのが、この道路が出来る事によって、家と田んぼが分断されてしまう」こんな声が上がっています。
そんな不便さを認識しながらも、この道路が金沢にとって緊急道路として重要な道路である、との思いから受け入れに向けて、会合を重ねている大河端~福久区間について、予算化され、用地取得に着手とありますが、平成25年度予算をどのように執行されるのか、今後のスケジュールをお伺いして、私の質問を終わります。